AACA賞2010 芦原義信賞(新人賞)優秀賞|富士山環境交流プラザ
AACA賞2010 芦原義信賞(新人賞)優秀賞
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使われなくなった廣盛酒造所を中之条町が買い上げ、まちを上げて二年に一度開催される中之条ビエンナーレの拠点として位置づけられ、祭りのための収蔵庫の新築や既存の酒蔵を改修して展示空間を創り出されている。
建築の完成度という富士山麓の朝霧高原にほど近い場所に開発された工業団地に併設されたコミュニティ施設で、工業団地開発の条件として計画され市に移管された施設である。市民との様々な対話の中から市民活動の拠点となる様な機能が求められ、アートギャラリー、工房、会議室、情報コーナーなどが計画された。
恵まれた自然環境を最大限に生かす為にどこでも富士山の存在が感じられる様な配置とし、L字型に囲まれた中庭を中心に全ての施設が展開される構成となった。
アートギャラリーや工房は中庭と一体となった展示空間となり正に建築と美術が一体となって響きあっている。蓄熱壁やクールチューブ等様々な省エネに対する配慮や、高原を飛ぶハングライダーの翼を想わせる屋根の形態デザインから若々しい設計者の感性が感じられ、最後まで芦原義信賞を争った。