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AACA賞2015
AACA賞
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竹中大工道具館
AACA賞2015 AACA賞
竹中大工道具館
作 者:小幡剛也・須賀定邦・中西正佳(株式会社竹中工務店 大阪本店設計部)
所在地:兵庫県神戸市中央区熊内町7-5-1
選評
新神戸駅を出ると左手にこんもりとした森が見える。新幹線以南の地域に唯 一残された緑の塊である。かつて竹中工務店の本店があった地で六甲山の麓に 位置する。ここに竹中大工道具館が昨年オープンした。もともと大工道具館は 大工道具を収集保存する目的の博物館で1984年に神戸市中央区に開館した。そ れから30年が経過し、建物の老朽化が進むと共に収蔵庫も手狭になり、ゆかり のこの地に新館を建設し移転したものである。
竹中工務店は17世紀の創業で、大隅流と呼ばれる梁飾り等の彫り物工芸を 得意とする宮大工が出自だという。まさに日本の木造建築の歴史と共に発展し てきた職人集団である。技が精緻になるほど道具は複雑多岐に発展を遂げる。 棟梁を中心にしたこの集団は建築の種類や部位に応じて様々な道具を使い分け て駆使し、見事な普請を行ってきた。
そのような道具を中心に、道具文化の基本を示す鍛冶の名工たち、匠が向き 合う木材、豊かな個性を持つ木の癖を読み適材を見付け出し建築に生かしてゆ く匠の知恵と技。精緻極まる組子細工、雲母が輝く唐紙襖、自然の素材の土壁 等々、実物大の模型を含めて、すべてが見る人の心をひきつけ、匠たちの技を 通してモノづくりの精神を十分に伝えてくれる。
これらの展示を収める建築は、外から見ると既存棟と同様平屋である。屋根 は瓦葺で僅かにむくりを持つ。中に入って驚かされるのは本来の展示空間が地 下に広がっていることだ。しかし下りていっても地下を感じさせない。空間が 見事に連続して自然の光がそこここに入り込んできているからだ。建築の素材 やディテールにも現代の匠魂をしっかりと感じさせてくれる。
大工道具館自体は30年以上前に構築されたものだが、今回その意味をさら に深遠なものに作り上げ新しい建築と一体化させたこの作品は、まさにAACA賞 に相応しい。
選考委員 可児才介
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竹中工務店は17世紀の創業で、大隅流と呼ばれる梁飾り等の彫り物工芸を 得意とする宮大工が出自だという。まさに日本の木造建築の歴史と共に発展し てきた職人集団である。技が精緻になるほど道具は複雑多岐に発展を遂げる。 棟梁を中心にしたこの集団は建築の種類や部位に応じて様々な道具を使い分け て駆使し、見事な普請を行ってきた。
そのような道具を中心に、道具文化の基本を示す鍛冶の名工たち、匠が向き 合う木材、豊かな個性を持つ木の癖を読み適材を見付け出し建築に生かしてゆ く匠の知恵と技。精緻極まる組子細工、雲母が輝く唐紙襖、自然の素材の土壁 等々、実物大の模型を含めて、すべてが見る人の心をひきつけ、匠たちの技を 通してモノづくりの精神を十分に伝えてくれる。
これらの展示を収める建築は、外から見ると既存棟と同様平屋である。屋根 は瓦葺で僅かにむくりを持つ。中に入って驚かされるのは本来の展示空間が地 下に広がっていることだ。しかし下りていっても地下を感じさせない。空間が 見事に連続して自然の光がそこここに入り込んできているからだ。建築の素材 やディテールにも現代の匠魂をしっかりと感じさせてくれる。
大工道具館自体は30年以上前に構築されたものだが、今回その意味をさら に深遠なものに作り上げ新しい建築と一体化させたこの作品は、まさにAACA賞 に相応しい。