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AACA賞2015
優秀賞
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ROKI Global Innovation Center -ROGIC-
AACA賞2015 優秀賞
ROKI Global Innovation Center -ROGIC-
作 者:株式会社小堀哲夫建築設計事務所
代表取締役社長 小堀哲夫
所在地:静岡県浜松市天竜区二俣町二俣2396
選評
浜松から車で北へ約40分。天竜川の大橋を渡る手前から、小高い丘の上に建つ 本社ビルとは対照的な、緑の森に囲まれたROGICの大屋根が望まれた。低く伸び たエントランスを抜け、人気のない広いロビー空間に入る。正面の大きなフィ ルター障子が左右に開かれた時、眼下に展開したかつて見たことのない光景。
その感動は忘れ難い。一言でいえば、人間と自然を融合・統合した建築空間の圧倒的な迫力であろうか。戸や障子により外部の自然とゆるやかに折り合いを付けながら、美しく豊かな生活環境をつくろうとする感性によりそうのが伝統的な日本建築の特徴といわれる。半外部空間の大胆な提案はその文化性を新しい技術と形によって再構築しようとするものである。すなわち積層しながら俯瞰される立体ワンルームを覆う木格子天井とROKIフィルターによるフィルトレーションルーフはリアルに自然の変化を感じさせ、南側全面引戸による開放性は外部環境との一体化を生んでいる。「ひとつ屋根の下で、各自が感性に響くスペース(居場所)を見出し、自発的な運用提案要望が次々と出てきた」ことに設計者自身も驚いたという。諧調差と変化によって新しい人間の労働環境の創出に成出したというべ きであろう。
際立った建築デザインは3つと考える。第一は木と鉄のハイブリッドトラス。下弦材の座屈防止の木材による曲面格子は工芸品ともいえる精緻さである。第二は地形を活かした環境計画。天竜川と森林を抜ける風の流れを調査・利用した省エネ建築が実現されている。第三は設備と構造の融合したひな壇上のスラブ。設計者が意図したという曖昧性、不均質、流動的な空間が強く感じられ働く 人々の活気あるのびやかな風景が印象的であった。
選考委員 斎藤公男
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その感動は忘れ難い。一言でいえば、人間と自然を融合・統合した建築空間の圧倒的な迫力であろうか。戸や障子により外部の自然とゆるやかに折り合いを付けながら、美しく豊かな生活環境をつくろうとする感性によりそうのが伝統的な日本建築の特徴といわれる。半外部空間の大胆な提案はその文化性を新しい技術と形によって再構築しようとするものである。すなわち積層しながら俯瞰される立体ワンルームを覆う木格子天井とROKIフィルターによるフィルトレーションルーフはリアルに自然の変化を感じさせ、南側全面引戸による開放性は外部環境との一体化を生んでいる。「ひとつ屋根の下で、各自が感性に響くスペース(居場所)を見出し、自発的な運用提案要望が次々と出てきた」ことに設計者自身も驚いたという。諧調差と変化によって新しい人間の労働環境の創出に成出したというべ きであろう。
際立った建築デザインは3つと考える。第一は木と鉄のハイブリッドトラス。下弦材の座屈防止の木材による曲面格子は工芸品ともいえる精緻さである。第二は地形を活かした環境計画。天竜川と森林を抜ける風の流れを調査・利用した省エネ建築が実現されている。第三は設備と構造の融合したひな壇上のスラブ。設計者が意図したという曖昧性、不均質、流動的な空間が強く感じられ働く 人々の活気あるのびやかな風景が印象的であった。