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奨励賞
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トイレの家
AACA賞2016 奨励賞
トイレの家
作 者:石井大五+フューチャースケープ建築設計事務所
所在地:香川県観音寺市伊吹町309
選評
この建物は、瀬戸内海・伊吹島の海を見渡す高台に建つ。伊吹島は香川県観音寺港から1日4往復出る船で約25分、かつては良質なイリコ(煮干しいわし)が穫れる島として賑わった。平安末期の京都のアクセントを残す土地なまりや、江戸時代以前からの四季折々の民族・宗教行事が残されていることから、源平の戦に敗れた平家の落ち武者が住み着いたのではないかと言われている。
廃校になった小学校の校庭に建てられたこの建物を特徴づけているのは、10m×7mの長方形の平面の中に作られた島状の6つのトイレブースと倉庫をつなぐ、不定形に切り出された露地と休憩スペースである。露地の壁はポリカーボネート波板、外壁と屋根は特殊なFRP防水仕上げになっている。その不定形な建物の屋根に、更に作者は、伊吹島の伝統行事が行われる太陽方位を示す「時間軸」と、伊吹島から6大陸の主要都市への方向を示す「空間軸」を重ねた光のスリットを設け、季節、時間により、光の角度や強さが変化し、移ろう露地の風景をつくった。
書類審査の段階で、筆者は、島の集落景観や風景をデザインの源泉とした発想をもとにした光のスリット手法に生硬さを感じていたが、現地を訪れ、市役所の方からの説明を聞き、実際の建物を見て、「トイレ」であるにも関わらず、「トイレの家」の名称をこの島から与えられていることに、納得がいった。世界とのつながりや、自分が世界の中心であることを意識する島、誇り高い海の民の「トイレの家」である。
選考委員 近田玲子
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廃校になった小学校の校庭に建てられたこの建物を特徴づけているのは、10m×7mの長方形の平面の中に作られた島状の6つのトイレブースと倉庫をつなぐ、不定形に切り出された露地と休憩スペースである。露地の壁はポリカーボネート波板、外壁と屋根は特殊なFRP防水仕上げになっている。その不定形な建物の屋根に、更に作者は、伊吹島の伝統行事が行われる太陽方位を示す「時間軸」と、伊吹島から6大陸の主要都市への方向を示す「空間軸」を重ねた光のスリットを設け、季節、時間により、光の角度や強さが変化し、移ろう露地の風景をつくった。
書類審査の段階で、筆者は、島の集落景観や風景をデザインの源泉とした発想をもとにした光のスリット手法に生硬さを感じていたが、現地を訪れ、市役所の方からの説明を聞き、実際の建物を見て、「トイレ」であるにも関わらず、「トイレの家」の名称をこの島から与えられていることに、納得がいった。世界とのつながりや、自分が世界の中心であることを意識する島、誇り高い海の民の「トイレの家」である。