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AACA賞2021
芦原義信賞(新人賞)
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Agri Chapel
AACA賞2021 芦原義信賞(新人賞)
Agri Chapel
作 者:百枝 優
所在地:長崎県長崎市四杖町
写真撮影 針金写真事務所
選評
既存のホテル施設に新たな結婚式用のチャペルを計画して完成した建築である。チャペルの直接のアプローチは数メートル下方から仰ぎ見る形となり、まずその正方形の形態がシンボル的な存在となって美しく感じられる。立地は長崎の海を見渡す高台に位置していて、周辺は環境にも恵まれている。
ガラスと壁面で構成された立方体の内部空間の構成は今まで見た事がない空間が広がっている。構造体そのものが空間彫刻の様でもあり、極めて装飾性に富んでいる。フラクタル幾何学に興味を持つという設計者の意図によって構成された内部空間は、木造の樹状ユニットを3層構成で重ね合わせて上方にいくほどに√2の比率で縮小し平面的に45度回転させた結果、木造ゴシック様式をイメージさせながら再に森の中に佇んでいるような静けさや、多くの花々が咲きほこっている華やかさを感じさせる不思議な空間が出来上がった。 樹木ユニットは複雑にからみあいタイロッドによって引っ張り合って互いを支えて構造柱となっている。水平力は周囲の壁面で受けて、その分構造柱は繊細な断面で可能になっている。
この解決が美しい構造空間を可能にしている。樹林を通してガラス越しに遥かに長崎の海を見る情景もまた素晴らしく、ここで行われる結婚式の晴れやかな式典は参列者の記憶に残るだろう。夜になると木構造の樹林がガラス面に無限に映り込んで幻想的なイメージに変わっていく。建築とも立体構造作品とも言える様な美しい作品である。設計者は従来はインテリアデザイン等が多く本格的な建築はこの作品が始めてだという。 第1作品にかけた意欲と発想の豊かさとそれを実現させる実行力も高く評価したい。華麗な空間に身を置いた時の感動をひさびさに覚えた。芦原義信賞新人賞のふさわしい名作である。
選考委員 岡本 賢
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ガラスと壁面で構成された立方体の内部空間の構成は今まで見た事がない空間が広がっている。構造体そのものが空間彫刻の様でもあり、極めて装飾性に富んでいる。フラクタル幾何学に興味を持つという設計者の意図によって構成された内部空間は、木造の樹状ユニットを3層構成で重ね合わせて上方にいくほどに√2の比率で縮小し平面的に45度回転させた結果、木造ゴシック様式をイメージさせながら再に森の中に佇んでいるような静けさや、多くの花々が咲きほこっている華やかさを感じさせる不思議な空間が出来上がった。 樹木ユニットは複雑にからみあいタイロッドによって引っ張り合って互いを支えて構造柱となっている。水平力は周囲の壁面で受けて、その分構造柱は繊細な断面で可能になっている。
この解決が美しい構造空間を可能にしている。樹林を通してガラス越しに遥かに長崎の海を見る情景もまた素晴らしく、ここで行われる結婚式の晴れやかな式典は参列者の記憶に残るだろう。夜になると木構造の樹林がガラス面に無限に映り込んで幻想的なイメージに変わっていく。建築とも立体構造作品とも言える様な美しい作品である。設計者は従来はインテリアデザイン等が多く本格的な建築はこの作品が始めてだという。 第1作品にかけた意欲と発想の豊かさとそれを実現させる実行力も高く評価したい。華麗な空間に身を置いた時の感動をひさびさに覚えた。芦原義信賞新人賞のふさわしい名作である。