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奨励賞
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ZOZO 本社屋
AACA賞2021 奨励賞
ZOZO 本社屋
作 者:中村拓志 NAP 建築設計事務所/中村拓志、高井壮一朗、鈴木健史
株式会社 竹中工務店/成山由典、鈴木宏彬、齋藤悠磨
所在地:千葉県千葉市稲毛区緑
写真撮影 藤井浩司
選評
各駅停車の電車しか止まらない総武線の西千葉駅は千葉駅の一駅手前にある。駅を出て少し歩くと周辺はほぼ住宅街と言っていい、静かな街並みである。線路沿いエリアを除くと殆どの建物が2階建、高くても3階建である。そんな環境の中にこの作品がある。人気のファッション企業の本社がなぜ住宅街にあるのか、一見不思議な気もするが、その街に溶け込み、町との関係性を構築すること自体がビジネスへのフィードバックになるという企業哲学から選ばれた敷地だという。従来ならば本社の中に食事や保育といった機能を持ち込むこともありうるが、ここでは自社の属する街全体がオフィスだと考えて街の公園や保育所、カフェ等との共存を前提としてこのオフィスが成り立っている。道路の反対側に作られた「ZOZOの広場」では近隣の子供たちがにぎやかに遊び、広場を通じて会社のスタッフと地域の人たちとの交流も盛んだとのこと。
建物に近づいていくと全く高さを感じない。やや大きめの平屋といった風情である。近隣の街並みにはすっかり溶け込んでいる。通りを歩く人が興味を持ってガラスから中を覗き込んでいる姿も見える。きわめて透明性の高いオフィスだ。その広いオフィス空間は、二十数メートルのスパンに柔らかい布のように掛けられた、懸垂型の屋根に包まれた大空間だが、居心地の良い優しい執務空間になっている。3枚の布状の屋根は天井面に織物の縦横の糸を思わせる細い木の部材で構成されていて、布効果を高めているようである。この建物随所に、アーティストの作品、特に多くの絵画が置かれている。先進的ファッション企業にふさわしく、独創性を掻き立てる役目を担っているのであろう。
コロナのせいで、訪れた当日はほとんどの社員の方がリモート勤務ということもあり、人影がまばらで広さだけが異様に目立ったが、この作品がもしコロナの時期に計画されていたら、どんな形になったのかと考えるとまた興味をそそられる。
立地を含めた計画そのものが、今までにないオフィス空間を創りだしていて、働いている人も近隣の街に住む人たちもその新鮮さに驚きつつ、楽しんでいるようである。
選考委員 可児才介
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建物に近づいていくと全く高さを感じない。やや大きめの平屋といった風情である。近隣の街並みにはすっかり溶け込んでいる。通りを歩く人が興味を持ってガラスから中を覗き込んでいる姿も見える。きわめて透明性の高いオフィスだ。その広いオフィス空間は、二十数メートルのスパンに柔らかい布のように掛けられた、懸垂型の屋根に包まれた大空間だが、居心地の良い優しい執務空間になっている。3枚の布状の屋根は天井面に織物の縦横の糸を思わせる細い木の部材で構成されていて、布効果を高めているようである。この建物随所に、アーティストの作品、特に多くの絵画が置かれている。先進的ファッション企業にふさわしく、独創性を掻き立てる役目を担っているのであろう。
コロナのせいで、訪れた当日はほとんどの社員の方がリモート勤務ということもあり、人影がまばらで広さだけが異様に目立ったが、この作品がもしコロナの時期に計画されていたら、どんな形になったのかと考えるとまた興味をそそられる。
立地を含めた計画そのものが、今までにないオフィス空間を創りだしていて、働いている人も近隣の街に住む人たちもその新鮮さに驚きつつ、楽しんでいるようである。