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AACA賞2022 審査総評
昨年に引き続きコロナ禍での審査となりましたが、それでもその小康の間を縫って、一次審査には海外から渡日した川上審査員をふくめて、全審査員が集まっての作品パネルによる選考、現地審査は複数名の審査員で実行し、公開による最終審査は応募者と審査員が一堂に会しての審査を終えることができました。応募者各位をはじめ、準備に当たられた関係者にこの場を借りて厚くお礼を申し上げます。
今年は58作品の応募がありました。建築の規模、地域、内容ともに多岐にわたる優れた作品が集まりました。中でも現地審査に進んだ13作品は、いずれ劣らぬ魅力に溢れたもので、審査は容易ではありませんでしたが、結果としてはAACA賞審査にふさわしい力のこもった入賞作品を選出することができたと思います。
そうした中で、多くの審査員の推薦により今年のAACA賞に選出されたのは、南軽井沢の林に囲まれた《写真家のスタジオ付き住宅》で、海外でも高く評価される写真家の想いに応えて、建築家が独創的な空間を提案し、さらに写真家がそれを相乗的に使いこなすという、いわば創造的な協働による素晴らしい作品となりました。
AACA賞に入賞経験のない新人に贈られる芦原義信賞には、小さな断面の一般的な木材によるトラス架構で造られた《山五十嵐子ども園》が選出され、その集落的な外観、小空間の連鎖がつくり出す温かい雰囲気が、子どもの保育空間としてこの上ないものと高い評価を得ました。
この両者に続く優秀賞として、それぞれに独創的な魅力に溢れた3つの作品が選ばれました。「遠島」の島である隠岐島の《Ento》は豊かな自然景観の中に対比的に置かれたCLTによる直線の造形が美しく、また景色を最大限に楽しむことのできる宿泊施設です。それに対して那覇市の中心部に建つ《那覇市文化芸術劇場なはーと》は、緩やかにカーブする首里織をモチーフとするHPCグリルが眼を惹きつける丸みを帯びた外観が特徴的です。また廃校を再生した森の駅《yodge》は、宿泊客であるビジターの施設であると同時に地元住民にとっても日常的な居場所となっており、両者の交流拠点としても有効に機能しています。
美術工芸賞は木曽の奈良井宿の重要伝統的建築物群保存地区にあるかつての造り酒屋を再生した宿泊施設の《歳吉屋 BYAKU Narai》が、各所に施された漆や和紙など伝統工芸の魅力を現代的な空間の中に感じさせるもので秀逸でした。また、同奨励賞に選ばれた《湯野浜 亀やあかがね》は温泉ホテルの一室を芸術的に再生しようとする試みで、施主の取り組みが大変意欲的なものとして評価されました。
特別賞《Port Plus 大林組横浜研修所》は、木造による高層建築への挑戦であり、その技術的価値はもちろん、極めて秀逸な建築意匠としての表現となっていました。また奨励賞に選ばれた《大阪中之島美術館》《ミュージアムタワー京橋》はともに力作であり芸術的な評価も高く、《台地のFORTE》も独特の存在感のある建築でした。
あいにく紙幅がつきましたが、今年も示唆に富んだ多くの入賞作品を選出することができ、審査委員長として光栄に思います。
AACA賞選考委員会委員長 古谷 誠章
審査経緯
2022 年の作品募集は例年通り7月初めから9月の第1週まで行われました。応募作品数は昨年よりやや減少、58作品の応募がありました。 この20年の平均応募数は45.5となっています。応募締め切り後、提出されたパネルのコピーファイルを選考委員に配布します。多くの作品 のパネルを審査会場で全て読み込むのはほぼ不可能であるため、事前に詳細を見てもらおうという趣旨です。
第1次審査会では会場にすべてのパネルを並べます。各委員が所定の数の推薦作品を選んで回ることから始まります。数回の投票を経て、 途中での作品毎の議論も含めて現地審査に進む入選作品を決定しました。 決定までの過程には当然かなり厳しいものがあります。 一つの作品をめぐって賛否の意見が交錯し、最後は投票という形で決します。 この年の入選作は13作品という事になりました。審査終了後、直ちに現地審査の担当割を協議します。少なくとも1作品について2 名以上の参加が必要です。どの委員もスケジュールの調整が難しく、希望する作品に当たらないことも多く、毎年決まるまでに難航するのは言うまでもありません。
現地審査は約1ヶ月の間に行います。応募者側の皆さんにも無理を お願いして対応していただいています。今回の作品の所在は、近くは東京都内ですが、遠くは沖縄や隠岐島など全国各地にわたり、選考委 員の皆さんにおかれても体力的な負担をおかけしています。
そして現地審査が終了した後は、最終審査です。2018年から最終審査を公開で行うことになりました。投票の経過や結果はそのまま会場の スクリーンに映され応募者や会場参加者にも分り易くなりました。 この審査の終了時に受賞作が決定しました。
AACA賞選考委員会副委員長 可児 才介
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今年は58作品の応募がありました。建築の規模、地域、内容ともに多岐にわたる優れた作品が集まりました。中でも現地審査に進んだ13作品は、いずれ劣らぬ魅力に溢れたもので、審査は容易ではありませんでしたが、結果としてはAACA賞審査にふさわしい力のこもった入賞作品を選出することができたと思います。
そうした中で、多くの審査員の推薦により今年のAACA賞に選出されたのは、南軽井沢の林に囲まれた《写真家のスタジオ付き住宅》で、海外でも高く評価される写真家の想いに応えて、建築家が独創的な空間を提案し、さらに写真家がそれを相乗的に使いこなすという、いわば創造的な協働による素晴らしい作品となりました。
AACA賞に入賞経験のない新人に贈られる芦原義信賞には、小さな断面の一般的な木材によるトラス架構で造られた《山五十嵐子ども園》が選出され、その集落的な外観、小空間の連鎖がつくり出す温かい雰囲気が、子どもの保育空間としてこの上ないものと高い評価を得ました。
この両者に続く優秀賞として、それぞれに独創的な魅力に溢れた3つの作品が選ばれました。「遠島」の島である隠岐島の《Ento》は豊かな自然景観の中に対比的に置かれたCLTによる直線の造形が美しく、また景色を最大限に楽しむことのできる宿泊施設です。それに対して那覇市の中心部に建つ《那覇市文化芸術劇場なはーと》は、緩やかにカーブする首里織をモチーフとするHPCグリルが眼を惹きつける丸みを帯びた外観が特徴的です。また廃校を再生した森の駅《yodge》は、宿泊客であるビジターの施設であると同時に地元住民にとっても日常的な居場所となっており、両者の交流拠点としても有効に機能しています。
美術工芸賞は木曽の奈良井宿の重要伝統的建築物群保存地区にあるかつての造り酒屋を再生した宿泊施設の《歳吉屋 BYAKU Narai》が、各所に施された漆や和紙など伝統工芸の魅力を現代的な空間の中に感じさせるもので秀逸でした。また、同奨励賞に選ばれた《湯野浜 亀やあかがね》は温泉ホテルの一室を芸術的に再生しようとする試みで、施主の取り組みが大変意欲的なものとして評価されました。
特別賞《Port Plus 大林組横浜研修所》は、木造による高層建築への挑戦であり、その技術的価値はもちろん、極めて秀逸な建築意匠としての表現となっていました。また奨励賞に選ばれた《大阪中之島美術館》《ミュージアムタワー京橋》はともに力作であり芸術的な評価も高く、《台地のFORTE》も独特の存在感のある建築でした。
あいにく紙幅がつきましたが、今年も示唆に富んだ多くの入賞作品を選出することができ、審査委員長として光栄に思います。
第1次審査会では会場にすべてのパネルを並べます。各委員が所定の数の推薦作品を選んで回ることから始まります。数回の投票を経て、 途中での作品毎の議論も含めて現地審査に進む入選作品を決定しました。 決定までの過程には当然かなり厳しいものがあります。 一つの作品をめぐって賛否の意見が交錯し、最後は投票という形で決します。 この年の入選作は13作品という事になりました。審査終了後、直ちに現地審査の担当割を協議します。少なくとも1作品について2 名以上の参加が必要です。どの委員もスケジュールの調整が難しく、希望する作品に当たらないことも多く、毎年決まるまでに難航するのは言うまでもありません。
現地審査は約1ヶ月の間に行います。応募者側の皆さんにも無理を お願いして対応していただいています。今回の作品の所在は、近くは東京都内ですが、遠くは沖縄や隠岐島など全国各地にわたり、選考委 員の皆さんにおかれても体力的な負担をおかけしています。
そして現地審査が終了した後は、最終審査です。2018年から最終審査を公開で行うことになりました。投票の経過や結果はそのまま会場の スクリーンに映され応募者や会場参加者にも分り易くなりました。 この審査の終了時に受賞作が決定しました。