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AACA賞2019
優秀賞
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早稲田大学37号館 早稲田アリーナ
AACA賞2019 優秀賞
早稲田大学37号館 早稲田アリーナ
作 者:水越英一郎
篠崎亮平((株)山下設計)
宮崎俊亮(清水建設(株))
吉村純一(プレイスメディア)
所在地:東京都新宿区戸山町1-24-1
写真撮影 新建築写真部
写真撮影 新建築写真部
写真撮影 新建築写真部
選評
少子化がすすむ時代、大学のサバイバルをかけたキャンパスのリニューアルが国内の各地で相次いでいるが、ともすれば安全安心を第一義的に考えるあまり安易な管理主義に陥り、地域に対して閉鎖的な空間をつくってしまいがちである。しかし、この作品はそのようなトレンドに対して、穏やかに、しかしそれでいて確固たる信念のもとに提示された明快なカウンタープロポーザルであるように思う。もとより、早稲田の街と早稲田大学のキャンパスは、これまでも渾然一体となった状況を呈してきた。その歴史的な経緯と伝統をしっかりと継承しつつ、コミュニティ根ざした新しい時代のアカデミック・アルカディアを象徴的に表現している。
神田川の支流に沿って展開する敷地のコンテクストを、丁寧に読み取ることによって提案された「戸山の丘」、その斜面の緑地と緩やかなつづら折れの通路は、頂において生まれるアクティビティを予感させるようにやさしく人を導いてくれる。丘を上り下りする人の動きは、そのままこの場所に固有の風景となるであろう。丘の頂部には、おおらかな球体の面がつくる芝生がひろがり、表面の柔らなテクスチャーは学生や教職員のみならず、近在の市民をも惹きつける魅力的な場所となる。また、丁寧につくりこまれた舗装面をはじめとするディテールデザインが、利用者にとっての使いやすさ、馴染みやすさをさらに高めているように感じられる。さらには、広場の周囲には、屋根から集水した雨水を活用した小さな湿地も形成され、多様な植物種を含む植栽計画とともに、生物多様性の保全と再生にも貢献することであろう。
この空間は、建築とランドスケープがプロジェクトの最初期の段階から綿密なコラボレーションを重ね、明快なコンセプトとその価値を共有し続けたからこそ可能となったものである。建築家にはいささか失礼な物言いになってしまうかもしれないが、床のレベルをほり下げることによって確保されたアリーナの空間は、この緑の丘のためにこそある、そう申し上げても過言ではないであろう。
選考委員 宮城俊作
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神田川の支流に沿って展開する敷地のコンテクストを、丁寧に読み取ることによって提案された「戸山の丘」、その斜面の緑地と緩やかなつづら折れの通路は、頂において生まれるアクティビティを予感させるようにやさしく人を導いてくれる。丘を上り下りする人の動きは、そのままこの場所に固有の風景となるであろう。丘の頂部には、おおらかな球体の面がつくる芝生がひろがり、表面の柔らなテクスチャーは学生や教職員のみならず、近在の市民をも惹きつける魅力的な場所となる。また、丁寧につくりこまれた舗装面をはじめとするディテールデザインが、利用者にとっての使いやすさ、馴染みやすさをさらに高めているように感じられる。さらには、広場の周囲には、屋根から集水した雨水を活用した小さな湿地も形成され、多様な植物種を含む植栽計画とともに、生物多様性の保全と再生にも貢献することであろう。
この空間は、建築とランドスケープがプロジェクトの最初期の段階から綿密なコラボレーションを重ね、明快なコンセプトとその価値を共有し続けたからこそ可能となったものである。建築家にはいささか失礼な物言いになってしまうかもしれないが、床のレベルをほり下げることによって確保されたアリーナの空間は、この緑の丘のためにこそある、そう申し上げても過言ではないであろう。