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奨励賞
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木頭の家
AACA賞2020 奨励賞
木頭の家
作 者:坂東幸輔建築設計事務所 坂東幸輔・藤野真史
なわけんジム 名和研二
所在地:徳島県那賀郡那珂町
写真撮影 Yohei Sasakura
写真撮影 Yohei Sasakura
写真撮影 Yohei Sasakura
選評
徳島の山中、高知県堺に近い那賀町木頭にある築150年の古民家改修のプロジェクトである。既存の古民家はいわゆる古民家風の外観を保ってはいなく、何回もの改修過程を経て通常の民家の状態であった様だ。今回の改修計画の調査によって創建当初は寄棟造りの茅葺屋根だった事が判明している。改修計画に当たっては150年続いた木組の躯体を生かし創建時から変えられた瓦屋根等の様々な変更部分を撤去して、新しく大屋根を架け外周りも新しく増設する等、一見して新築家屋に見える様な計画となった。
大屋根はかつて茅葺屋根の勾配をもつ寄棟とし、集落の中で象徴的だった家屋の風格を再現している。林業を営む建主の要望で林業の伝統工具や所作を展示するギャラリーを計画に取り組む為、大屋根で生まれる小屋裏の空間を無柱の大空間として計画した。地元産の杉材の登り梁を贅沢に使用し、寄棟の4面の版状を持ち合いに構成して束立てのない空間を実理している。連なる杉材の登り梁の美しさがこの建築の最大の魅力となっている。
屋根面には、4週を巡るスリット状のスカイライトを設置しギャラリーの足元からライトアップの様に登り梁を照らし上げている。創建時の骨組みを生かした保存、再生ゾーンと新しい居住スペースの間に吹き抜けの土間空間を計画して小屋組の美しさを見渡し、通り抜けの集落の風景と一体となって、昔の田舎家の土間空間の懐かしさを感じさせる。保存再生ゾーンには、囲炉裏や仏間、玄関、接続する和室の構成等当初の面影を再現し、その周辺に新たな縁側を巡らせている。古民家の懐古部分を生かし、その周囲を新しい感覚で構成する。「入り子」構造の様な計画がこの建築の新しさであろう。
白色鋼板の寄棟屋根は周辺の環境からは少し浮きあがって見えるが、時間と共にこの里山の地になじんで土地の象徴となっていく事を期待する。
選考委員 岡本 賢
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大屋根はかつて茅葺屋根の勾配をもつ寄棟とし、集落の中で象徴的だった家屋の風格を再現している。林業を営む建主の要望で林業の伝統工具や所作を展示するギャラリーを計画に取り組む為、大屋根で生まれる小屋裏の空間を無柱の大空間として計画した。地元産の杉材の登り梁を贅沢に使用し、寄棟の4面の版状を持ち合いに構成して束立てのない空間を実理している。連なる杉材の登り梁の美しさがこの建築の最大の魅力となっている。
屋根面には、4週を巡るスリット状のスカイライトを設置しギャラリーの足元からライトアップの様に登り梁を照らし上げている。創建時の骨組みを生かした保存、再生ゾーンと新しい居住スペースの間に吹き抜けの土間空間を計画して小屋組の美しさを見渡し、通り抜けの集落の風景と一体となって、昔の田舎家の土間空間の懐かしさを感じさせる。保存再生ゾーンには、囲炉裏や仏間、玄関、接続する和室の構成等当初の面影を再現し、その周辺に新たな縁側を巡らせている。古民家の懐古部分を生かし、その周囲を新しい感覚で構成する。「入り子」構造の様な計画がこの建築の新しさであろう。
白色鋼板の寄棟屋根は周辺の環境からは少し浮きあがって見えるが、時間と共にこの里山の地になじんで土地の象徴となっていく事を期待する。