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AACA賞2020
特別賞
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熊本城特別 見学通路
AACA賞2020 特別賞
熊本城特別 見学通路
作 者:(株)日本設計 塚川 譲・堀 駿
所在地:熊本県熊本市中央区本丸地内
写真撮影 益永研司写真事務所
写真撮影 益永研司写真事務所
写真撮影 益永研司写真事務所
選評
クマモンでお馴染みの熊本城内を見てきた。20年間限定の特別見学通路だ。2016年4月、熊本地震により熊本城は甚大な被害を受け、熊本城の復旧工事完了までは約20年の時間が必要となった。
本計画は、まちのシンボルである熊本城の復旧工事、その場で文化財の復旧過程をリアルに見る事が出来る建築(開かれた復旧工事)を実現させる計画だ。
時流に合った画期的な計画と思った。2019年3月から設計をスタートした。4つのコンセプトの基軸を立てた。1.遺構に配慮する。2.安全を確保する。3.既存樹木を残す。4.復旧風景を見せる。
特別史跡内は地面を一切掘削等できないため、既存地盤形状に合わせた置き基礎とする。
また、20年後の解体時に現状復旧できるよう既存地盤と本工事の建材が混じり込まないように縁を切る必要がある為、ワイヤーメッシュを敷設した。その後、均しコンクリートにて基礎下端レベル出しを行い基礎を施工している。遺構、石垣を守る施工として、適材適所の構造架構考え、全長350m、高低差21mのルート等に合わせ、アーチ構造、リングガーダ構造、方杖トラス構造など、敷地特性に合わせた選択をした。手摺はトラス状とし制振性能を持たせた。
通路の床板および根太は熊本県産のヒノキ材を使用し、この場所に馴染む素材であると同時に構造の軽量化にも役立っている。足元へはLED照明を仕込み床面のヒノキから欄干メッシュへ光をあて、通路全体を柔らかな光で包まれるよう配慮した。この計画の取り組みは新たな観光資源の開拓やこれからの文化財と建築の新たな関係性を築く一手となる事を願っている。
「歩いて、見て、楽しむ道」つながりで一つ話題にしたい。私用で昨年5月にニューヨークのマンハッタン地区の再開発、ハドソンヤードに立ち「ベッセル」を見てきた。巨大な鳥籠のようで、歩いて廻る展望台だ。地上46mの16階建てに相等し、階段154段、踊り場80、トーマス・ヘザーウイツクというイギリスの建築家の設計との事でした。人は自然の中でおもしろそうな物を見て回り、健康で楽しみながら生きてゆきたいと願っている。今回の見学通路は訪れる多くの人々に夢を届ける素敵で、特別な道です。だから選考委員の総意で、特別賞に決定された。
選考委員 米林雄一
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本計画は、まちのシンボルである熊本城の復旧工事、その場で文化財の復旧過程をリアルに見る事が出来る建築(開かれた復旧工事)を実現させる計画だ。
時流に合った画期的な計画と思った。2019年3月から設計をスタートした。4つのコンセプトの基軸を立てた。1.遺構に配慮する。2.安全を確保する。3.既存樹木を残す。4.復旧風景を見せる。
特別史跡内は地面を一切掘削等できないため、既存地盤形状に合わせた置き基礎とする。
また、20年後の解体時に現状復旧できるよう既存地盤と本工事の建材が混じり込まないように縁を切る必要がある為、ワイヤーメッシュを敷設した。その後、均しコンクリートにて基礎下端レベル出しを行い基礎を施工している。遺構、石垣を守る施工として、適材適所の構造架構考え、全長350m、高低差21mのルート等に合わせ、アーチ構造、リングガーダ構造、方杖トラス構造など、敷地特性に合わせた選択をした。手摺はトラス状とし制振性能を持たせた。
通路の床板および根太は熊本県産のヒノキ材を使用し、この場所に馴染む素材であると同時に構造の軽量化にも役立っている。足元へはLED照明を仕込み床面のヒノキから欄干メッシュへ光をあて、通路全体を柔らかな光で包まれるよう配慮した。この計画の取り組みは新たな観光資源の開拓やこれからの文化財と建築の新たな関係性を築く一手となる事を願っている。
「歩いて、見て、楽しむ道」つながりで一つ話題にしたい。私用で昨年5月にニューヨークのマンハッタン地区の再開発、ハドソンヤードに立ち「ベッセル」を見てきた。巨大な鳥籠のようで、歩いて廻る展望台だ。地上46mの16階建てに相等し、階段154段、踊り場80、トーマス・ヘザーウイツクというイギリスの建築家の設計との事でした。人は自然の中でおもしろそうな物を見て回り、健康で楽しみながら生きてゆきたいと願っている。今回の見学通路は訪れる多くの人々に夢を届ける素敵で、特別な道です。だから選考委員の総意で、特別賞に決定された。